苫小牧〜弟子屈
6月5日(木)

昼前に苫小牧港着。

下船するとすぐにナビで近くの外科の病院を検索。

幸い、港の近くに病院があり、経過を見て消毒してもらう。
経過は順調だとのこと。
ラムサール条約登録湿地の広がるウトナイ湖サンクチャリー。

野生鳥獣保護センター備え付けのスコープでみると対岸にオジロワシが見える。

カメラのズームを一杯に伸ばして撮影。
トリミングして拡大しましたが無理ですね。
湖畔には美しい森と湿地が広がり、いろいろな鳥の声が聞こえる。

探鳥と散策は明日の楽しみにして、今夜は道の駅「うとない湖」で車中泊。

エゾセンニュウの鳴き声は夜通し聞こえていたが、姿を見ることは出来なかった。



6月6日(金)

午前中、ウトナイ湖畔で探鳥

意外な鳥を発見。

なんと!カササギ

江戸時代?に朝鮮半島から連れてこられ、佐賀県で繁殖。
他には岡山県と兵庫県の一部で少数が生息すると聞いていたが、まさか北海道に居るとはね。

この後、車で移動中も沿道に居るのを見たから、かなりの数が繁殖しているようです。
キビタキ

      コゲラ

コサメビタキ

コヨシキリ


カッコウやエゾセンニュウも盛んに鳴いていましたが、木の葉が茂っていて見ることは出来なかった。
午後は別の場所へ移動

先ず現れたのはアカゲラ。

声のする方向を探すと、遠くの高い木の上に発見。

枝の隙間から何とか撮影。
と見ていると飛立ち、撮ってくださいとばかり近くの木に止まる。


さらに目の前の切り株に止まるという大サービス。



森の中には美しい流れがあり、気持ちの安らぐ風景です。

水辺には沢山のクリンソウが咲いていました。


沢山咲いているというだけでなく、咲き方が風景とマッチし、大変きれいでした。



流れの中の小さな岩の上にちょこんと咲いたクリンソウ。



マガモの親子

マガモが国内で繁殖することは大変珍しく、此処と他に1箇所しかないそうです。

マガモの雛

マガモの両親のようです。

      マガモの雛


水辺に咲くマイヅルソウ



夕刻、森を出ようとしたとき芝生の上を走るエゾリスを発見。







チョロチョロとせわしなく、大変素早く動き回っていました。





国道沿いの草原に咲くセンダイハギ


昨晩は風呂に入らなかったので、今夜は温泉のあるところをと、温泉が併設された道の駅「むかわ四季の館」で車中泊する。


6月7日(土)

先ず病院を探し、フサチャンの指の検診と消毒。


道南のこの辺りは競走馬サラブレッドの産地。

この季節、あちこちの牧場で子馬が見られます。

小さな川の河口付近でオオセグロカモメが水と戯れていました。







中央にいる淡い色のはオオセグリカモメの幼鳥のようです。

カッコウ

しきりに鳴いていたのですが、探してもなかなか見えず。

やっと木の間からチラッと見えたのがこれ!
草むらに何か居る?と急いでカメラを向けると、キツネが一目散に逃げていきました。

キツネの近くに咲いていたニリンソウ


タニウツギだと思いますが、本州にあるものと同じでしょうか?


この日はコインランドリーで洗濯をし、道の駅「サラブレッドロード新冠」で車中泊。



6月8日(日)

朝からしっかりした雨


天気も悪いし、この季節、道南のほうは鳥も少ないようなので、海を離れ、内陸のほうに向かう。

途中、昨年宿泊した二風谷キャンプ場に寄る。

よく整備されたキャンプ場だが、利用客は無いようでした。

昨年、私たちが泊まったときも、他に宿泊者はなく、私たちだけだった。
途中、すずらん群生地という案内板を見て、立ち寄ることにする。

平取町は看板のローマ字のようにビラトリと濁って読むらしい。

想像を越える大変広いすずらん群生地です。



もう、峠はすぎていましたが、まだ美しく咲いている株もたくさんありました。

地面にカメラをくっつけて、下から撮影。

すずらんに混じって、ところどころに咲くウツボグサ。

群生地駐車場横で町おこしイベント

平取り町は肉牛の産地、昼食はノンアルコールビールで平取牛のバーべキュー。
このあたりの沿道には馬の牧場に変わって黒毛和牛の牧場が続く。


道路に出てきたキツネ

通りがかりの人が餌を与えるのか、人なれした様子。



道の駅「南ふらの」で車中泊



6月9日(月)

一晩中降っていた雨は、朝になっても降り続いていた。


朝一番に病院へ。

近くの診療所まで25Km。

順調であれば、今日、抜糸の予定だったが・・・・・

少し化膿しかけの部分を膿を出すために二針だけ抜糸。

二日後にもう一度来てくださいと言うことになったので、後二日間、この辺りで過ごすことにする。
村立診療所で、トマムと占冠の二箇所を兼務されていて、この2箇所は数十キロ離れている。

過疎の村では、病気になっても大変ですね。

ものの本によると、このあたりにクマゲラが生息しているというので、居そうなところを探したが発見できず。

白い筋のハッキリした蝶。

なんと言う蝶でしょうか?
こちらは色の濃い蝶。

これはなんと言う蝶でしょうか?
羽の裏側はこんな色です。

小さな可愛いスミレ。

今日は鳥撮りの成果は無し。



金山湖畔にある保養所の風呂に入りに行き、今夜も道の駅「南ふらの」で車中泊。

金山湖は結構景色の良いところですが、見返してみれば風景の写真は一枚も撮らなかったなあ。



6月10日(火)

今朝は一応雨は上がって曇り空。

今日は東大演習林麓郷の森へ行ってみることにする。

富良野らしい広々とした風景が広がる。




麓郷森林資料館の外観。



麓郷森林資料館の案内板








展示されている巨木群は他では見られない見事なもの。



巨木の標本に囲まれると圧倒される。








各標本には、それぞれ詳しい説明がついている。



クマゲラの巣穴の標本。

巣の内部は深さ5〜60cmはありそう。

嘴だけでこんなに深い穴を掘るのですね。




神社山へ行こうと、東大北海道演習林山部事務所へ寄って見たところ、この冬の雪害がひどく、倒木が多く、危険があるため、残念ながら現在は入山禁止になっているとのことでした。残念!



今日の成果は電線ノビタキの一枚だけ。








ルピナスがあちこちによく生えている。

ところどころにあるのは、風景ともマッチしてきれいですが、かって、ニュージーランドへ行ったとき、ヨーロッパから持ち込んだルピナスが野生化して、どんどん増え広がって困っていると聞いたが、北海道でも同じことにならないか心配です。

富良野市内で買い物、お土産用に富良野市内限定ワインを1ダース買い求める。

今夜は道の駅「自然体感しむかっぷ」で車中泊。


6月11日(水)

目が覚めると久しぶりの晴れ。

車中泊の車も交通量も少なく静かな道の駅。

占冠村の紹介には「町」の紹介と書いてありますが、占冠は「村」のようです。





今日は抜糸の日、村立診療所へ向かう。

抜糸のついでに、背中に何か麦の粒の様なものが付いているからと見てもらうと、何と「マダニ」だった。

先生がネットで見つけて取り寄せたという「マダニ取器」で取ってもらう。
この器具の使用はフサチャンで二人目。

この器具の導入前は切開して取らなければならなかったそうで、これは大変すぐれものです。

勝手にむしり取ると、マダニの口が体内に残って、後が大変なことになるそうですから要注意!
マダニは金山湖周辺でクマゲラの探索中に付いたらしく、背中で二日間飼っていたことになる。



診療所を出た後はずっと雨。
時たま止んでもまた降りだすといった具合。

途中、阿寒湖畔のホテル「阿寒湖荘」で温泉に入り休憩する。
一大観光地「阿寒湖」を通りながら、一枚も写真を撮らず。

雨も激しく、今夜は虹別オートキャンプ場でバンガロウに宿泊する。




6月12日(木)

朝から雨。

天気予報も1日中雨。

休養も兼ね、ここで連泊することにする。

このキャンプ場は各区画が林で囲まれて独立しているので、大変居心地が良い。


キャンプ場内にダム湖があり、景色も美しい。





雨の合間をみてバードウォッチング

巣に餌を運ぶアカゲラ






       アカゲラ



          アカハラ



雨天のためコインランドリーで洗濯をしたり、写真の整理をしたり、ブログを書いたりして過ごす。

去年、ここで出会った九州の福岡から来られている方に出会い、ベニ鮭をいただいた。

キャンプ場の管理人さんからは採れたての野生のウドと蕗をいただいた。

これらの材料で、ベニ鮭のワイン煮(アスパラ、ウド、蕗入り)とベニ鮭の炊き込みご飯という豪華な夕食となった。

残りは蕗の佃煮にした。


今夜も虹別オートキャンプ場でバンガロウに連泊する。




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