苫小牧〜小樽


7月1日(土)(出発してから38日目) 晴時々曇り。
 6月5日に訪れた北大研究林へもう一度行ってみました。



前回2羽いたアオバズク、この日は1羽しか見つけられませんでした。



 6月5日に見た仲の良いフクロウ夫婦も何処へ行ったのか?見られませんでした。(・苫小牧〜新篠津の項参照)
 ここで出会ったMさんから、アカモズとオオジシギが居る場所を教えてもらい、 午後はそちらへ行ってみました。


 オオジシギのポイントに行きましたが、オオジシギは見られず。
 その付近にはウミアイサの♂4羽が1羽の♀を取り囲んでいました。
 モテモテの♀ですね。
 カワアイサの近くに一羽のチュウシャクシギ。



 次にアカモズのポイントへ行きましたが、アカモズも見つけられず。
 後からMさんも来られて、一緒に探しましたが、この日は出てきませんでした。

 帰路、コンビに前の電線にカササギを発見。
 以前、苫小牧にはたくさんのカササギが居たのに、今回は見ないなあと思っていたところでした。
 聞くところによると、カササギの分布が、最近は札幌の方に移動しているそうです。


 マックスバリューで買い物、夕食にホッキ貝、イカ刺し、ローストポークなど。
 道の駅「ウトナイ湖」で5回目の車中泊。
 ホッキ貝は北海道ならでは、美味しかった。
 本日の走行は57.8Km。








7月2日(日)(39日目) 晴時々曇り一時雨。
 昨日見ることが出来なかったオオジシギとアカモズのポイントへもう一度行って見る。



 オオジシギは居ず、昨日の逆ハーレムのウミアイサはこの通り。
 次にアカモズのポイントへ行ってみましたが、アカモズには会えず。
 ベニマシコ♀がチラッと一瞬現れたのみ。


 ここで出会った方から、アカモズなら石狩川で見られるところがあるよ!って教えてもらい、 そちらに向かってすぐに出発。



 途中、道の駅「花ロードえにわ」で昼食休憩。
 レストランから見える庭がきえいでした。
 この道の駅は「花ロード」と言うのが売りのようです。


 教えてもらった場所で、アカモズは一度だけ現れてくれました。
 ほんの一瞬、ワンチャンスでした。


 電線にハト?と思ったら、カッコウでした。

ホオアカも出てくれました。



 まあ、何とか目的のアカモズが撮れ、まずまず良かった。
 今夜出発のフェリーを予約していたので、小樽へ向かう。


 小樽へ着いたのは夕暮れ。
 今夜は美味しい寿司を食べようと、寿司屋を物色。
 適当に勘で選んで店に入りましたが、美味しかったです。


 23:30発、舞鶴行きのフェリーに乗り込む。
 乗船してすぐに入浴、就寝。






7月3日(月)(40日目) 曇り時々雨。
 雨模様で視界はきかず。
 うねりがあり、船は少々揺れる。
 船上で上映された映画「オケ老人」を見る。結構おもしろかった。
 夕食は船内のレストランで奮発して「うに・かに・いくら丼」を食べるが、値段の割りに味はもう一つ。
 それにしても、霧多布の港で買ったウニはおいしかったなあ。(・厚岸〜根室の項参照)

 船は定刻の21:15、舞鶴港に着岸。
 夜中の12時頃、無事帰宅。 40日間の旅が終わりました。

旅を振り返って

 往路の秋田から苫小牧までと、復路の小樽から舞鶴まではフェリーを使いましたが、 総走行距離は4702Kmでした。
 使ったディーゼル(軽油)は458L、平均燃費は10.26Km/L。
 寒い時に停車中もエンジンをかけて暖房をつけていたり、徐行しながら探鳥したり、 ということがあったので、燃費は通常より悪かったです。

 今年の北海道は何処へ行っても野鳥が少なく、鳥撮りとしては物足りない旅行でしたが、 日本離れした広大な大地のドライブはニュージーランドやカナダ旅行を思い出させる楽しい旅でした。

 今回一番感じたのは、車中泊する車の何と増えたこと!
 ちょっと居心地の良い道の駅では豪華なキャンピングカーから私たちのような車、もっと小さな軽四まで、 さまざまな車が多いときには100台近くもが夜を過ごしていました。

 5年前に来た時、車中泊は私たちだけ、広い駐車場にぽつんとたった1台、 深夜に暴走族のような数台のオートバイが 入ってきたときなど、怖い思いをしたこともありましたが、 今回は何処へ行っても、少なくとも10台は泊まっていて、その点では安心して泊まれました。

 しかし、マナーの悪い車も多くなり、道の駅は車中泊のための施設ではないと言う人もあり、 このまま道の駅での車中泊が増加すると問題になりかねませんね。

 その点、自治体が設置した無料のキャンプ場は、炊事設備なども整っていてありがたいです。

 北海道には梅雨は無いと言われていましたが何と雨の多いこと、 40日のうちの30日ほどが雨または曇り時々雨と言う状態で、快晴の日はごく少なかった。
 それに気温が低く、東川では最低気温4.6度、全般的に6月は最低気温10度以下、最高気温12度〜16度程度と、 寒い日が多かったです。
 出発前、5月と言うのに札幌で30度越えなどのニュースがあり、暑さを対策を考え、 寒さのことはあまり考えずに旅に出ましたが、暑いと思ったのは最後の7月1,2日だけ、それも昼間だけ、 夜は気温が下がりむしろ寒く感じました。

 タッチャンは合理的に考え、荷物を出来るだけ少なくしたのですが、フサチャンはダウンのコートなど ちゃんと冬服も持って行ったので、私が寒い寒いというと、寒くないと反論していました。

 それにしても兵庫県へ帰ってからの暑いこと、それに湿度の高いこと、帰宅後は毎日暑さでグッタリ、 やはり夏は北海道がいいですね。
 (その後、テレビで北海道も猛暑というニュースが流れていましたが)

 今回、北海道へ上陸してすぐに思ったのはソーラーパネルや風力発電の風車の増加、 あちこちにたくさん立ち並んでいました。
 自然にやさしいと言われるエネルギーですが、野鳥にとってはいろいろと問題があるようです。
 でも、原子力を使うよりはずっと良いと思います。
 自然と調和しながらこの小さな星に70億余の人間が暮らすのは大変ですね。
私たちも我慢するところは我慢しなければと思います。

 ところでソーラーパネルの設置のし方、見方によっては北海道では垂直に近く立っているように見えます。
 緯度から考えると実際は45度程度でしょうが、関西で見慣れているソーラーパネルの並べ方とは 随分違って見えます。

 繰り返しになりますが、北海道の大地は日本離れした大らかさがあり、 気持ちがゆったり、何度来てもいいですね。
 旅行中、鳥情報や道案内など、多くの方々にお世話になりました。北海道の方だけでなく、あちこちで出会った 関東、関西、九州など全国から来られている方々のお世話になり、楽しい旅行が続けられました。
 お名前も連絡先も聞かなかった方々もたくさんありますが、ここに改めて御礼申し上げます。

 帰る時、来年はどうしようかな?と思いながら、また来てしまいます。  さあ、来年は?

 くだらない、長い旅の記録、最後までご覧頂きありがとうございました。




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